一級建築士資格独学散歩道

一級建築士資格取得までの道のりを散文的に綴ります。

一級建築施工管理技士の実地試験を受けてきました

 本日は雨の中を明治大学和泉校舎で行われた一級建築施工管理技術士の実地試験を受けてきた。
 明大前駅というのは京王線がクロスするいわば利便性の高い立地でありながら、いまだに下町の趣を残す町なのである。その名前の通り、明治大学があるのだが、明大前駅から明治大学までの道程には首都高という構造物が立ちはだかるのであった。
 試験日である10月15日(日曜日)11時半、明大前に到着した私はまずは一服するべく喫茶店を探し、ドトールの2階に着席するのであった。目の前にはなぜか明大方面に向かう人々の長い列ができていた。試験開始まではまだ1時間以上にあるのにこの歩道からはみ出さんとする群衆の列は異常ではないか。しかし、ドトールを出て200mほど群衆に交じり進むとその原因が分かったのである。駅から明治大学までの途中には首都高があり、そこには高架橋という金属質の川がある。対岸まで到達するためには歩道橋という現代の橋を渡らなければならなない。その歩道橋がボトルネックとなり、群衆をせき止めていたのである。しかも、一級建築施工管理技術士試験と同時に宅建資格の試験も実施しされているらしい。双方都市計画にも関係する試験だけに、この明大前の動線計画がいけていない件につては議論にならないのだろうかといぶかってしまう。
 それはさておくとして、実地試験といっても工事現場を実地でシミュレーションする試験ではない。要するに筆記試験である。そしてそれは私の得意な分野なのであったりする。この時ばかりはブログを書いていてよかったと思ってしまう。文章を綴るということは実はメディアを選ばない。だからこそ人類はローマ史以来この文章という力によって統率され文明を育んできたといえなくもない。文字としての価値は活字も筆記も意味論的にはある意味同じである。
 また話が横道にそれてしまった。閑話休題である。前回説明したように、一級建築施工管理技術士の実地試験は全部で6問ある。1問目がもっとも比重が大きく、施工経験を400文字程度にまとめて論述する試験である。
 私も実際の試験の解答用紙を見たことがなかったのである。今回初めて目の当たりにした。この実地試験の解答用紙は両面印刷になっていて、表面すべてが第1問目の解答欄なのである。つまり、第1問目の比重はおろらく40%から50%程度と思われる。そして裏面が第2問から第6問までの解答欄である。
 全般的に今年度の試験は私にとっては回答しやすい傾向にあった。通常、第2問から第4問までは記述式もしは誤記訂正の問題が交互に出題される。今年度は第2問と第3問の3問中2問が記述式であった。記述式であれば何とかなるものなのである。デジタルでなくアナログなので、なんとなくの形にできてしまうのであった。
 
それでは、第1問から6問までの今年度の傾向をまとめてみたいと思う。
 
第1問 予想通り、施工の合理化に関する問題。しかし、解答欄は一つの事例に対して次の3項目を回答する必要がある。
①原因とその措置、②品質の維持と注意点、③合理化の理由
用意していた回答を少しアレンジしただけで回答できた。特に以下の回答は事前のサンプル回答添削で褒められたので回答概要を掲載しておきたい。
①工種または部位など
 内装工事
②施工の合理化が必要となった原因と実施した内容
 事務所内改修工事において、壁面の墨出しにあたり、床タイルカーペットの撤去前に新設壁面の墨出しを行うため、床面ではなく天井面に墨付けを行った。
③実施する際に確保しようとした品質と留意事項
 現状ではレーザー墨出し器を使用することで天井面においても高い精度で素早く墨付けを行うことができるが、使用方法を間違えると精度が下がりまた時間がかかることもあるため、事前に使用方法を確認する。
④実施したことにより施工の合理化ができたと考えられる理由
天井面に墨付けを早い段階で行うことで、照明器具、監視カメラと壁面との取り合いを事前に確認することができ、手戻りを減らすことができる。また、床面に墨付けをした場合は歩行により墨が消えることがあるが天井面であればその心配はない。
 
 実はこの回答、実際に私が担当した現場で天井に墨が打ってあったのだ。自分が指示したわけではないのだが、なるほどと思った。実体験は文章にやすい。
 
第2問 仮設計画の計画上の注意点をく述する設問、回答の対象は
①吊り足場、②起状式(ジブ)クレーンタワー、③仮設ゴンドラ
それぞれの題材が多少特殊かもしれないが、②は既出である
 
第3問 躯体回りの施工上の注意点
①既成コンクリート杭の支持力の確認方法
②バーサポート又はスペーサー設置の留意点
コールドジョイントの発生防止の留意点
④鉄骨への耐火被覆施工上の留意点
 
第4問 誤記抽出訂正問題。新しい問題が出たので、これは結構むずかしかった。
①改質アスファルト防水工事
②タイルの検査
③金属板葺き屋根工事
④金属製手すりの膨張率
左官工事における吸水調整剤
⑥ステンレス角出し曲げ加工
⑦アクリル樹脂系非水分散形塗料(NAD)
⑧フリーアクセスフロアへのタイルカーペット張り
 
第5問 講習を受けた際に講師が「出ない」と言っていた「ネットワーク工程表の問題」が出題された。一級建築士試験ではネットワーク工程表がよく出題されるので、そちらの知識を流用することで何とか回答できた。
 
第6問 法規
法規については結構力を入れて学習していた。半分くらいはあたっていると思う。いや正解であってほしいという願望。
 
 下馬評では60%の正答率で合格とのことであるが、いかんせん記述式なので実際の点数は測りにくい。しかし、記述式の問題については、極力滅点のないように回答したので、7割近くは得点できていると思う。問題は第4問の正誤記入と第6問の法規の回答である。実際に試験は水物であり、往々にして大丈夫と思っていたら落ちていたりする。ただ、今年の試験は第2もと第3問が記述式であったので、私にとっては有利であった。まあ力は出し尽くしたのでおそらく大丈夫だと思うのだがはたして・・・。結果は12月に判る。

一級建築施工管理技士の実地試験勉強中

 今年もまた一級建築士学科試験は敢え無く敗退したのであった。しかし、先日結果通知が届き結構複雑な気持ちになってしまったのである。合格基準点は87点。通念に比べかなり低い。そして私の得点は83点、さらに低いので結果不合格である訳だが、残り4点足りなかったということである。受験直後は合格基準点を90点と予測していたため、今年も去年と得点力が伸びていないと思っていたのだ。実際そうではなく、僅かながらであるが向上していたのである。
 さて、前回の記事で、来年に向けた学習を直ぐに開始すると述べていた。恥ずかしながら、まだ全く手をつけていないのである。その代わり、と言っては言い訳になるのだが、一級建築施工管理技士の実地試験対策に取り組んでいる。もしかすると、来年は一級建築士と並行して一級建築施工管理技士を受験しようと思っている読者も知るかもしれない。そこで、今回は一級建築施工管理技士実地試験の概要について紹介しようと思う。
 さて、最初にここで一級建築施工管理技士って何者?という方に向けて、この資格の概要を述べておきたい。まず、この資格を持つことこで、監理技術者という施工上の権限をもつ資格を与えられる。この役割は建築基準法ではなく、建設業法に記載されおり、ある一定程度の規模を持つ工事現場では、この監理技術者を配置(その現場を担当し施工技術に関する指導などを行う)する必要がある。すなわち、施工業者が監理技術者を配置させない場合、摘発されたり国交省の指導が入ったりする訳である。したがって、最近はこの監理技術者資格を持つ人は巷で引っ張りだこなのである。因みに、監理技術者資格の付与は工種ごとに管轄が異なる。一級建築施工管理技士以外に、一級電気施工管理技術士、一級管工事施工管理技術士などがある。そして、一級建築士はいくつかの工種での監理技術者資格を持つことができる。ただし、一級「建築」施工管理技術士よりは対象工種が少ない。
 ところで、一級建築士試験では5科目ある。そのうちの施工が、この一級建築施工管理技術士の試験問題と重複する。であるから、一級建築士の学科試験を学習していれば、一級建築施工管理技士の学科試験については場合によっては学習時間を極限まで減らしても合格可能だと思う。しかし、実地試験はそうではないようだ。なにしろ全問筆記試験なのである。つまり、正誤の判断ではなく、言葉の意味や手順、方法などを文章で説明する能力が問われるのである。
 この試験は、他のカテゴリーの資格試験でいうと、IPAが主催する情報処理技術者試験の上位資格が該当する。専門性を加味した難易度についてもおそらく同程度ではないだろうか。
 では、一級建築施工管理技術士試験の概要をみてみよう。試験は3時間で回答する筆記試験である。設問は以下の8ブロックに分かれている。以下の説明では文字数を記載しているがあくまでも参考文字数である。IPA試験のように記入欄にマス目があるわけではなく、文字数の制限は明記されていないのである。
 
問題1.施工経験記述
 「効率化」「建築副産物対策」「品質管理」の3つのうちいずれかが出題のテーマとなる。これらの課題に対する対策の実例を具体的に記述する。(80文字×4題)×2つの事例。別途単独の具体例80文字×2題。
問題2.仮設・安全
 「災害防止策」「仮設物の配置計画」のどちらかのテーマで出題される。通常は年次で交互に出題。これらの留意点または検討事項を具体的に記述する。(60文字×3題)×2つの事例。
問題3.躯体施工
 出題形式が「留意事項を記述する問題」と「間違いを修正記入する問題」2パターンあり、年次で交互に出題される。工種は「土工事」「地業工事」「鉄筋工事」「コンクリート工事」「鉄骨工事」などである。
問題4.仕上げ施工
 問題3と同様に出題形式が2パターンあり年次で交互に出題される。工種は「防水工事」「タイル工事」「屋根及び樋工事」「左官工事」「建具工事」「内装工事」などである。
問題5.施工管理
 バーチャートによる工事工程表が記載され、工程の作業名記入、穴埋めおよび修正をする。パズル的要素の強い問題である。
問題6.法規
 主に「建設業法」「建築基準法」「労働安全衛生法」から1題ずつ計3題出題される。1題の文章に2つの穴埋め箇所があり、合計で6つの穴埋めを行う。
 
 
 実は先週「一級建築施工管理技術試験対策講座」に出席してきた。受講後のそれぞれの設問に対する対策について解説があったので、独断と偏見の解釈によって説明する。
 
問題1.施工経験記述
 設問にマッチする施工経験があればよいが、実際には専門工事業が殆どであるから、そうそう回答内容がはまる施工経験というのはない。実際小職は内装と設備工事しか経験がないので建築副産物対策というのは経験がないのである。この状態で試験に望めば記述に相当時間をかけてしまう。であるから、まずは経験をある程度創作し、準備する必要がある。今年の出題テーマは「工程の合理化」ということであったので、まずはこのテーマに沿った回答例の中から自分の経験とミキシングした回答例を準備し、それを3回くらい書写すればよいだろう。念のため他のテーマについても回答例だけは準備しておく。
問題2.仮設・安全
 今年度の出題テーマは「仮設計画」の予定であるらしい。過去問の回答例をひたすら書写する。
問題3.躯体施工
 今年度の出題形式は「留意事項の記述」であるらしい。これも過去問の回答例をひたすら書写する。
問題4.仕上げ施工
 今年度の出題形式は「語句等訂正」であるらしい。過去問を解き要所を理解する。
問題5.施工管理
 過去問を解いてある程度のパターンを理解する。また、実際に工程表を書いてみる(つまり書き写してみる)。これによって、実際の工程を想像しながら必要な前後関係などを把握するのである。
問題6.法規
 まずは過去問を解いてパターンを理解する。周辺知識を蓄える。
 
 なお、実地試験については講座を受講しておくべきだと思う。小職は「地域開発研究所」の講座を受講したのであるが、念のためにCIC日本建築情報センターの講座も受講しようと申し込んだ。ところが、その後送付されてきた教材が「地域開発研究所」発行のまさに同じ教材であったために慌ててキャンセルした覚えがある。講座の回数は双方とも少ないので、どちらかの講座を受講するとよいと思う。

29.一級建築士学科試験対策『やってはいけないあるある三点セット』

 80点前後をうろうろしている場合ではないのである。これを90点に近づけるための独学独自戦略を検討しなければならない。
 ここで、私が取ることが可能な選択肢の一つは、資格学校に通うことである。そして資格学校が指示する通りに学習を続ければ、おそらく合格は間違いない。
 もう一つの選択肢は、自らが初出問題対策を立てることだ。この方法はなかなか難しそうである。一つの方法としては、資格学校が実施する模擬試験を受けまくることである。そして、模擬試験の初出問題を徹底的に研究するのである。この方法については前回説明した通りのなのだ。
 しかし、これでは足りないかもしれない。実は、こういった裏話をとあるセミナーで聞くことができた。敵を知らずして勝つことはできない。前回の記事で説明の通り、独学者の敵は組織的学習者なのである。独学者の皆さんにはぜひともこれから述べることを肝に銘じてほしいのだ。
 
 さて、これまでの建築士独学散歩道の道程の中で、私にもたらされた『やってはいけないあるある三点セット』を紹介しておく。
 
1.過去問を徹底理解すれば学科に合格できる
 一級建築士試験の難易度が2005年を境にして急激に高くなったことにより、この思い込みは誤りとなった。2005年になにがあったか。おそらく多くの方が気づく通り、「構造計算書偽造問題(いわゆる姉歯事件)」である。この事件を境として、建築士の地位に疑問符が付くようになり、国交省がその疑問にこたえるべく、建築士試験の見直しを開始した。そして、2009年(H21年)に試験の骨格が大幅に変更になったのである。つまり4科目合計100点から5科目合計125点に変更となったのだ。

 さらに、最近の出題傾向は全体の約6割が過去問であり、残り4割は初めて出題されるいわゆる初出問題である。したがって、2005年以前に建築士資格に合格した諸先輩方は「過去問をやっていればなんとか合格できる」などと言うのだが、もはや現在においては、これは全くの間違いである。「過去問だけで」というこの言葉を真に受けてこれから独学で一級建築士資格を受験しようとする皆さん、過去問学習だけでは合格は困難であることをまずは肝に銘じてほしい。
 
2.法規は法令集を持ち込み可能だから満点を視野に入れる
 これも2009年に試験の骨格が変わったことで、誤った解釈となっている。というのも、以前は計画と法規は同時に実施され、所要時間が3時間(180分)に設定されていた。そのため、計画を早く終わらせて、法規に十分な時間をかけることが可能であったのだ。しかし、現在は法規が独立して105分という時間内で回答しなければならない。
 資格学校の講師がよく口にするのは「法規は時間との勝負」なのである。つまり悠長に法令集のページをパラパラめくる余裕はない。とにかく解き方に工夫が必要になる。ということは、学習方法も他の科目とは一味違った対策が必要になるのだ。
 法規は一見暗記に重点を置くことが正解に思える。しかし、法規こそが解き方のコツを要求されるのだ。まずは長文が多い文章の読解力を高めることである。読解力を高めるには、とにかく問題を読み込み文章を読み解くパターンに慣れることである。特定の文章に対する読解力というのは一度体得することで長期間維持できるのだ。
 そして、初出問題のヤマを当てやすいのも法規である。このヤマの部分(改正法令からの出題)はおそらく資格学校でなければなかなか得難い情報なのである。したがって、独学者は法規に時間をかけてあの手この手で情報を集める必要があるだろう。独学者が合格する一つの武器は、法規をプロアクティブに攻略することに他ならない。
 
3.まずは学科に合格すること、製図試験はその後考える
 一級建築士資格を取得するなら、製図試験があることを忘れてはならない。そして、学科に合格と同時に、その知識を製図試験でも試されると考える必要があるのだ。最近の製図試験の傾向として記述問題が増えている。この記述問題には学科試験で必要とされる知識を活用する必要があるのだ。これは実は当然のことなのである。そもそも学科試験に必要な知識は設計に必要な知識であり、その証明のための製図試験なのである。
 今回、講師がトピックとして話してくれたのは、ある製図試験におけるトラップであった。その製図試験では、「主要構造部を維持して、新たな動線計画を立てよ」との設問があったそうだ。多くの受験者は2階の床をぶち抜いて階段を設置する計画を作成し、不合格となったらしい。ここで主要構造部には1階以外の床が含まれることを知っていなければならない。最近の製図試験では、このようなトラップが仕掛けられていることが多いという。
 そして、学科合格から製図試験までは3か月しかないのである。この期間に建築法規の知識を再度獲得するのは難しい。だからこそ、学科試験では合計110点を目指す必要があるという。実施に、110点オーバーの受験者は製図試験に受かる確率が2倍になるらしい。
 
 この様に、資格学校が勧誘の糸口とする無料講義には独学者にとって実にありがたい情報が満載なのである。資格学校の営業マンから勧誘を受けてもきちんと説明すれば執拗に入学を迫ったりはしないのである。であるから、これから独学で建築士資格を獲得しようとする諸氏は、彼らを遠ざけることなく、できる限り情報を取得するべきなのである。
 
 さて、件の講義に出席したことで、むしろ私は来年度に向けての戦略を立てることが可能になったのである。次回の記事ではその戦略をまとめて紹介したいと思うのである。

28.独学ギャップの現実とは

 独学とは何か。それはつまり、一人で学ぶことであり、その反意後は「組織的学習」なのである。この時、独学者が組織的学習者に対して最も不利な点とは、実際に受験をするまで自分が全体の序列のどの辺にいるのかが不明となる点であろう。それはある意味、見えない敵と戦っているようなものである。
 しかし、これはあまり一般的な話とはいいがたい。なぜなら、これまで私が取得した資格においては、過去問題集でおおむね合格点が獲得できていれば、本番の試験においても合格が可能であったからだ。その例としては、ビジネス実務法務やファシリティマネジャーなどの資格試験があげられる。これらの試験は民間資格に近いこともあり、ハードルが低く特に対策をすることもなく、ある程度の学習量をこなせば合格可能なのである。つまり独学者と組織的学習者が互角に戦える民主的資格といってよい。
 
 さて、一級建築士の学科試験については、今回の3回目の受験結果をみて、前回のブログ記事でも大いに反省の弁を述べそして対策を披露したのであるが、も少しばかり詳しい事情を説明したい。その事情とは、本試験前に受けた模擬試験と、そして本試験対策講座についてである。
 
1.模擬試験の受験方法
 
 一級建築士模擬試験は独学者が自らの学習成果を可視化し、そして対策を練るために必要なのである。もう一つの必要性について述べるなら、それは初出問題への対策である。一級建築士学科試験は毎年40%近くが初出問題であるといわており、過去問に対する回答率をいくら高めても合格ラインには到達しない。つまり、過去問集を何冊こなそうとも、そしてその正答率を100%にしたとしても、合格できないのだ。ここが通常の学科試験とは大きく違うところである。
 模試の申し込みは私の場合は「日建学院」か「総合資格学院」で実施している。ネットで申し込めるので手間はいらない。どちらも費用は1回5千円(税抜き)である。
 大方の模試は会場で受験する方法と、自宅で受験する方法を選択できる。複数の模試を受験するのであれば少なくとも1回は会場での受験を選択するべきだろう。やはり予行演習として一度は本試験と同じ環境で受験したほうが、例えば体調の調整や昼食の取り方などを検討できてよいと思う。同時に、資格学校の様子を確認することで、組織的受験者がどのような体制で受験に臨んでいるかを知ることができる。教室の壁には「必ず見直しをしよう」とか「過去問は100%解けるようにしよう」などとの張り紙があり、その意気込みがわかるのだ。敵を見て矢を矧ぐようでは、到底合格は危ういのである。
 
2.無料講義を受講する
 
 模試を受験すると、それぞれの資格学校からメールが送られてくる。今年度は総合資格学院から「1級建築士本試験直前10点UP無料講義」のお誘いがあったので受けてみた。開講時間は19時から21時までの2時間である。会場には約12名ほどが来場していた。いずれも独学者であるようだ。どうも講師の話を聞いていると、講師自身も独学で受験したようである。同じ境遇の体験者が語るのだからありがたい話である。
 資格学校側の利益はこの場合製図試験の受講者の獲得である。講義の冒頭で製図試験は独学では難しいと散々脅される。合格後すぐに製図試験対策に取り掛かる必要がある。そして、総合資格に申し込むなら合格後すぐに定員オーバーになるから早く応募しなければならない。つまりそういうことである。
 講義の内容は、本試験会場で資格学校が路上配布する「直前対策小冊子」に基づき行われた。毎年思うのだが、この直前問題集は総合資格のほうが日建学院よりもよくできている。さてその解説で特に強調していた内容を簡単に説明する。
  1. 基本的に落とすための試験なので問題文にはトラップが仕掛けられている。このトラップを見抜く力を養う。
  2. 法規と構造は初出問題が少なく範囲もある程度限定されるので、この2科目で50点を目指す。
  3. 法規と構造、構造と施工は同じ内容の設問が出やすい。したがって、構造や施工の数値に関する出題を覚えると得点力を効果的に高めることができる。例えば構造設計やコンクリート養生期間など。
  4. 直近の法規改正部分はその年度に出題される可能性が高い。
  5. 一級建築士学科試験は毎年40%から50%が初出の出題となる。過去問だけでなく建築業界の事情や新しい技術知識を常に取り込む努力を要する。
  6. 製図試験は学科試験よりさらに難しい。最初は10時間かかる製図を2時間でこなせるようにならなければならない。
  7. 学科試験の知識は製図試験でも問われる。学科試験で高得点を取ったものは製図試験の合格率が高い。
  8. 年々、一級建築士試験は難しくなっている。早く合格することが必要。
 挑戦はまだまだ続く。このブログ記事を書いていると、来年度は学科に合格できそうな気がしてきたから不思議なのである。

27.今年で3回目の受験、またまた点数あがらず

 本日は一級建築士の受験日である。小職はこれで3回の受験となる。いつものように、受験後にWebの採点サービスに申し込んだ。今年は総合資格学院の採点サービスである。
 結果は以下の通りであった。
 
● 学科I  :13点
● 学科II :13点
● 学科III:18点
● 学科IV :22点
● 学科V :17点
● 総得点 :83点
 
 なんと、点数が昨年度とほとんど変わらないのである。そして、やはり法規の点数が低い。今年は法規についてはずいぶんと頑張ったつもりだったのだが…
学習法に問題があるのか、あるいは、はやり資格学校に通う必要があるということなのだろうか。
 
 さて、3回目の受験で昨年度までと変えたのは積極的に模試を受けることであった。今年は3つ模試を受けたのだが、それだけでは足りないようである。この模試の点数がそれなりに振るわないと、やはり本番試験での合格点獲得は難しいのだ。実は、3回受けた模試の点数はどれも70点台であった。
 
 次年度の受験に向けた対策を考えた。まず、目標を手前に設定し、ある程度合格点を取れるレベルを維持できるようにしようと思う。そのために、二つの目標を設定することにした。


 一つの目標は、模擬試験も含めた過去問については90%の理解をすることである。具体的には「選択肢正誤判定学習法」により、90%の正答率の獲得を目指すことである。この「選択肢正誤判定学習法」については、この記事を参照してほしい。

19.どうやって資格学校生に勝つか『選択肢正誤判定学習法』

 

 二つ目の目標は、模擬試験で総合点90点を獲得することである。1回目の模擬試験は大体6月くらいに開始されるので、それまでに一つの目の目標を達成した状態にするのである。
 
 おそらく、この2つの目標を、実際の試験前に達成することで合格が可能となるはずである。12月には来年度の受験勉強に取りかかろうと思う。そして、それまでの間は少しのんびりするのである。

26.模擬試験を受験してきました

 本日は日建学院の模擬試験があったので受験してみた。実はこれで2回目の模試受験である。前回は総合資格学院の模擬試験であった。結果はどちらも惨憺たるものだ。どちらも法規の点数が上がらないのである。法規はまさに鬼門。問題文章がやたらと長い。意味が不明確。時間がない。の三重苦なのである。
 そして今回も法規だけは基準点を満たせなかった。模試とはいえこれは致命的なのだ。他の科目は平均点をやや上回るのだが、法規だけは4ポイントも低くなっている。これはどういう差があるということなのだろうか。
 とにかく、本試験まであと2週間なのである。とにかくこの短期間にどうやって法規の得点力をあげるのか。これが大きな課題となったのである。
 
 ところで、ごくたまには勉強から離れたくなる。しかし、そんな時間はない。そのような時は勉強のようではない勉強方法を試みるのがよろしかろう。その方法とは、雑誌を読むのである。昨日、ブルータスという雑誌が建築特集を組んでいるのを発見して購入した。なかなか良い構成である。日本と馴染みの深い建築家とともに、代表作が掲載してある。息抜きにはぴったりなのである。そこでみなさんにも紹介しておきたい。雑誌なのでそれほど金額もはらない。おすすめなのである。

ちなみにKindle版もあるが、やはり雑誌は紙がおすすめ、である。

BRUTUS(ブルータス) 2017年 7/15号[建築を楽しむ教科書]

BRUTUS(ブルータス) 2017年 7/15号[建築を楽しむ教科書]

 

 

 

1級建築施工管理技術検定試験を受験してきました

 今年度は3回目となる一級建築士試験の受験。当然、昨年とやり方を変えて、「法規」と「施工」を強化科目とすることは以前に当ブログでお伝えした通りである。そして、「施工」の強化策として「1級建築施工管理技術検定試験試験」の受験をすることにした。
 昨日その試験を受験してきたので報告する。あくまでも散文的に。
 
1.少し寝坊したが十分間に合った。ふぅ~
 
 今朝は8時に目を覚ました。一瞬で目が覚めた。なぜなら、本当は7時に起きてゆっくりと試験会場に向かう予定だったからだ。どうやらいつも枕元に置いてあるアラームのスイッチが運悪く切れていたようだ。
「あー、マズイなぁ」とか言いながらそそくさと準備にかかる。
 それでも十分間に合う程度の遅れなのである。30分で支度をして、向かうのは上智大学四谷キャンパスだ。JR中央線四ツ谷駅が最寄駅、そこに到着したのは9時半であった。駅から上智大学に入るまでの間にスーツを着て冊子を配る人に出会う。日建学院と総合資格学院の面々である。それぞれ直前チェック問題付きの勧誘ビラを配っているのだ。
 
2.やはり総合資格学院のほうが何かと良いようだ
 
 こういうビラはどんどんもらうべきだ。それは、以前同様のビラに載っていた問題と同じ問題がたまたま試験に出たことがあった経験からである。さて、そのチェック問題であるが、資格学校の違いが如実に表れていたので、今回紹介したい。最初に結論から述べると、総合資格のほうが実によくできている。法令集もそうであるが、日建学院と総合資格を比較すると、総合資格のほうがどうも質が良いのである。では実際のチェック問題を見てみよう。

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 どちらがどちらか、というと、一般の4択問題形式になっているのが「日建学院」、そして、一覧表を多用しているのが「総合資格」である。直前にチェックしたいのは実際の問題ではない。とにかく寸法や数量などの数値なのである。直前に文章を読むよりは、一覧表を見たほうがよっぽど短時間に多くの情報を得られるわけだ。逆に、直前に1問分の設問を読んだところで、ほとんど効果はないに等しいと思う。
 
3.建築施工管理技術検定試験と建築士試験との違いとは
 
 ここで、1級建築施工管理技術検定試験の概要を説明しておく。みなさんには一級建築士の学科試験と比較するのが最もわかりやすいと思う。簡単に説明すると、この試験は一級建築士学科試験の「計画」「環境・設備」「法規」「構造」の4科目の問題数を10分の1に圧縮して前半の設問とし、同じく一級建築士学科試験の「施工」の問題数を2倍にして後半の設問とした感じである。「施工」以外の設問は一級建築士試験に比較して難易度を下げている。しかし、「施工」関連の設問の難易度はそれほど変わらないか、むしろ難易度が高いと思われる部分もある。
 全般の難易度は一級建築士と比較した場合50%程度と思われる。この比較の根拠は極めて主観的であるが、一級建築士の学科を合格するために必要な勉強時間を1とするなら、1級建築施工管理技術検定試験に合格するための勉強時間はその半分で済むだろうということである。しかし、実際にはもう少し低めかもしれない。
 この試験の難易度が低い理由は決して個々の設問のレベルが低いからというわけではない。まず合格のための正答率が60%である(一級建築士は正答率70%前後)。そして、全問に回答するのではなく、回答する設問を選択できることが挙げられる。
 
 そういうわけであるから、みなさんには是非ともこの1級建築施工管理技術検定試験を同時に受験することをお勧めしたい。もちろん、今年はもう間に合わないので、来年度の話である
 はっきり申し上げて、一級建築士の受験対策を十分していれば、特別に1級建築施工管理技術検定試験の対策をしなくとも学科試験は合格可能であろう。実地(二次)試験があるので、そちらに対しては個別の対策が必要かもしれない。それでも、一級建築士の受験対策中にこの資格試験を受験したほうが、より効率的であることは間違いないと思う。