一級建築士資格独学散歩道

一級建築士資格取得までの道のりを散文的に綴ります。

13.一級建築士学科試験の問題集はどちらを買うべきか

 昨年度は参考書を購入して読み込みに2ヶ月を要したが、今年度はその必要はないと考えている。しかし、昨年の過去問集をもう一度繰り返すのも、手順としては効率的ではなさそうだ。独学者向けのサイトである「建築士.com」も、2月と3月は学科ごとの学習を推奨している。
 そこで、今年の前半戦は分野別問題集を解いて見ることにした。   問題集を解きつつ不明な点を参考書で確認するのである。これを3月までに終了させる。この予定を組んだ時点で分野別問題集を購入することは決めていたのだが、例によって、日建学院の「分野別厳選問題集500+125」にするか、はたまた総合資格学院の「厳選問題集500+125」にするか迷ってしまった。
 
 早速最寄りの本屋に立ち寄った。まず日建学院の赤い表紙の問題集(以降赤本と呼ぶ)を手に取る。大きめのB5判であり、文字も大きめである。構成は科目ごとに、計画と環境設備がそれぞれ100問、法規と構造がそれぞれ150問、施工125問となっており、全部で625問を収録する。多くのページは上段に問題文、下段に解説文となっている。一部、問題文と解説文がページをまたぐことがるようだ。問題文ごとに番号が振ってあり、その出題年度がわかるようになっている。例えば、H2513といった場合は平成25年試験からの出題であるらしい。さらにパソコンのアイコンが印刷されており、インターネットで解説動画を配信している。これは今年からの新しいサービスかもしれない。
1級建築士 分野別厳選問題500+125 平成28年度版

1級建築士 分野別厳選問題500+125 平成28年度版

 
 総合資格学院の青い表紙の問題集(以降青本と呼ぶ)はコンパクトなA5判であり、やや文字が小さい。構成は、科目ごとに計画と環境設備がそれぞれ80問、法規と構造がそれぞれ120問、施工100問である。これで合計500問となる。巻末に平成27年の過去問が掲載されておりこれが125問である。本のタイトルにある500+125はこの意味であるらしい。赤本タイトルの「500+125」の方はパクリなのだろうか。
 青本は上下に問題文と解説文を掲載したページと、左右のページに分けて掲載したのが半々くらいであろうか。解説文には問題文の誤りを説明する箇所にアンダーラインが引かれており、ポイントをつかみやすいと思う。
平成28年度版 1級建築士試験 学科 厳選問題集500+125

平成28年度版 1級建築士試験 学科 厳選問題集500+125

 
 気になるのは、オリジナルの問題がどれだけ含まれているかということだ。しかし、どうやら冒頭の解説を読む限りはどちらも過去問からの抜粋集であるらしい。抜粋した問題数が少ない分、絞り込みの深さでは青本のほうがよさそうである。それと、青本には平成27年の過去問が含まれていることがありがたい。そういったい理由で今回は青本を購入した。ただ、赤本のビデオ解説がどのようなものなのかは大いに気なる。いずれ赤本も買うかもしれない。
 
 さて、では具体的に問題集をどう使を検討してみた。まず、1回に20問を解くとする。すると、以下のように進めることができる。
  • 2月15日~18日 計画
  • 2月19日~22日 環境・設備
  • 2月23日~3月6日 法規
  • 3月7日~13日 構造
  • 3月14日~3月20日 施工
とにかく4月前に完了することを目標に、かなり大雑把なスケジュールを組んだ。学習計画の肝はきちんと計画通りに問題を解くのではなく、計画と実績の差をチェックすることにある。これにより、自分の学習のペースを掴んでおかないと、結局は計画通りに進めることができなくなってしまう。
 そこで、あらかじめ問題集のページ上に予定の日付を書いておく。これはほかの資格試験学習のときも使った手法である。問題を解き始めるときに進捗を確認できて効果的である。もちろん、実際に学習した日も同じ場所に記録しておく。
 ちなみに法規は特に多めに日程を確保した。法令集を確認しながら解くので、おそらく1日10問くらいのスペースになると予測している。
 
 準備はこれで終わりではない。問題集を日々持ち歩くために、分厚い問題集を学科ごとに分冊しなければならない。まず、本を開きやすくするため、学科の区切りとなるページを机に押し付けながら、本の背を折る。次に本の内側から、ページを切らないようにカッターで背の部分を切っていく。これで、持ち運びが格段に楽になる。しかし、場合によってはカッターでページが切れている場合があり、補強が必要になる。そこで、私の場合は百円ショップで購入した製本テープを背の部分に張り付けている。
 
 準備は以上で完了である。実は、計画の問題をいくつか解いてみた。結構難しい。過去問にはなかった問題のような気もする。
 私は、問題を解くときは各選択肢の番号のところに、鉛筆でごく薄く○×△を書いている。薄く書くのは、後で消しやすくするためだ。しかし、これは何とも面倒である。
 問題集は最低でも3回繰り返し使いたい。時間がたつと自然に消えてくれるペンがあれば、薄く書く必要もないし、あとで消しゴムでごしごしこする必要もない。もしかしたら、時間がたつと消えるペンはあるのではないか、と思ってネットを検索してみた。すると、時間がたつと消えるペンは存在していて、特に裁縫用のチャコペンと言われる水性のペンはよく使われているようである。布で消えるのであれば、当然、紙に書いても消えるだろう。そう思って、ネットで注文してみた。このペンがあれば、気兼ねなく、本試験の時と同じように問題用紙に書き込みができるはずだ。はたして本当に使えるのか。そのうちこのブログ記事で紹介するつもりである。