一級建築士資格独学散歩道

一級建築士資格取得までの道のりを散文的に綴ります。

18.建築法規と構造の地味なTips

 最近、少し焦っている。学習計画が遅れているのだ。もともとも計画では既に「厳選問題集」の1回目を終了し、4月からは過去問の学習に取り掛かる予定であったのだが、なんと、20日間の遅れである。原因はいろいろあるのだが、まあそれをここで述べても仕方がない。  

 しかし、土日の学習時間を見積もりにいれたのはまずかった。基本的に土日は現段階では学習時間に含めない方がよいようである。いまから土日も含めて学習をするというのはやはりきつい。いまからそんなに学習時間を詰め込んでは、7月の試験までにモチベーションが続かないのである。

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 そんなわけで、現在はまだ「厳選問題集」の構造を学習中である。前半の構造力学に関する問題を解くために、思いのほか時間がかかった。昨年の時点で一度マスターした解き方や公式などすっかり忘れているのである。しかし、現在でも忘れずに活用できた公式がある。その覚え方を今回は紹介したいと思う。
 紹介するのは、たわみに関する公式である。ちなみに、右の図は私が去年たわみの公式を暗記するために作成したノートであるが、今回紹介する暗記方法はこのノートがベースになっている。
 もちろん、たわみ「角」についても同時に暗記する。そして、覚えるのはあくまで限定された梁とその荷重に関してだ。あまり多くの公式を覚えても無駄である。憶える梁の形式は、「片持ち梁」と「自由端の梁」の2種類。そして、荷重の形式は「集中荷重」と「分散荷重」。この基本的な組み合わせは2×2=4種類となる。この4種類について、「たわみ角θ」と「たわみδ」の2種類があるので、計8つの数値を覚える。
 それぞれ、公式の定数として憶える。例えば、片持ち梁に集中荷重が加わった場合は、
 たわみ角θ=Pl^2/2EI
 たわみδ =Pl^3/3EI
となる。この分子は、どの片持ち梁も自由端梁も同じである。だから、分母の2と3だけを定数として覚えればよい。
それでは、さっそく覚え方であるが、それぞれの分母の定数を次のように覚える。
「2・3・6・8、16・48・24、384/5」
「兄さんヨーロッパ、一路世は西、さあワシもGo!」

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 そして、問題を解くときは、この数字を展開して書き出す。書き出したのちに、それぞれの配置を図のように分類すれば、そこから必要な公式が導き出される。この方法が今回の厳選問題集を解くときに結構役に立ったので紹介することにしたのである。なお、この公式の意味合いについては、以前紹介した「構造力学のツボ」に分かりやすく紹介されているのでそちらを参考にしてほしいと思う。もちろん他の参考書でも出てくる公式である。
 
 法規についても、暗記しなければならないと日ごろから思っていたことがある。それは、特殊建築物の分類が書いてある別表1である。この分類の暗記方法が、前回の記事で紹介した「ゼロからはじめる建築の[法規]入門」に書いてあった。それによると。
1=行こう映画館へ →映画館、劇場など
2=日光のホテル  →宿泊施設、共同住宅、病院など
3=参考書を読む  →学校、図書館、美術館など
4=横浜でショッピング  →デパート、スーパーなど
5=倉庫(庫を「ご」と読むらしい) →倉庫
6=六甲山へドライブ →自動車車庫、修理工場
 結構強引な語呂合わせだと思うのだが、しかし、一度覚えてしまえば気にならない。ちなみに、今年スターウォーズを観に行けなかった自分としては、「行こう映画館へ」はかなり記憶に残りやすいのである。