一級建築士資格独学散歩道

一級建築士資格取得までの道のりを散文的に綴ります。

「2級電気工事施工管理技士」を受験してきました

 2016年11月13日日曜日、2級電気工事施工管理技士資格試験を受験してきました。
 その日は朝から晴れていて、絶好のお受験日和、最近の気候では暖かく、私も心持ち緊張感が薄れていました。試験場所は専修大学。我が家からはやや遠い。向ケ丘遊園の駅から徒歩18分、と受験票には書いてあった。しかし、実際の道程はもっと遠い。何と言っても、目的地の専修大学は山の上り坂の上にある。  

  試験場所への道には例によって受験する者たちの列ができている。まあ、迷うことはないだろう。しかも、ご丁寧に、誘導員が随所に立っていた。試験の開始は午前10時からだから、まだまだ時間的には余裕があった。試験会場である専修大学の最寄駅である向ケ丘遊園の駅に着いたのは午前9時である。

 5分ほど歩いたところにセブンイレブンがある。喫煙中の受験者が店舗の前に溜まり場をつくっていた。まずは昼飯を調達する。例によって、お腹を壊さないよう今回もおにぎりを二個である。ついでにタバコを購入。気分的には落ち着いていたが、差し当たり私も一服してから専修大学へと向かうことにした。タバコを吸った途端、風邪をひいていたせいか、少し具合が悪くなった。
失敗した、と思いつつも、再び歩き出す。そこはすぐに上り坂になっていた。タバコを吸ったせいで随分と息切れがした。この坂は どこまで続くのだろうか。少し気が滅入りながら、トボトボと歩く。
 向ケ丘遊園というのは随分と洒落た駅名なのだが、なるほど、駅の向こうは小高い丘になっているのである。どこまでいってもキツめの上り坂が続いていた。その登りきったところに専修大学の校舎があった。
 
 その校舎は少し変わっていて、入り口を入ると下り階段しかない。つまり、全ての階が地下構造物なのである。敷地からはアトリウムを見下ろす形になっている。地下構造物というのは実は違っていて、急斜面に建てられた4階建の建築物であった。エレベータの乗り口がR階になっていて、2階に降るのである。後で、1階の入り口が何処にあるか探してみよう。
 
 10時試験に関する説明と、問題用紙、回答用紙の配布がされる。スマホを封印する茶封筒が用意されている。10時15分、試験開始である。
 施工管理技士の試験は、午前中にマークシート試験を行う。問題は電気工学、電気設備、関連分野、施工管理法、法規、の5つに分かれている。それぞれ、12問から20問程度のうち、6割近くを選択して解答できる。つまり、全問解答は不要であり、自分が解答に自信のあるものを選択すればよろしい。全て4択形式の問題である。そして、その多くの出題形式は「もっとも不適当なものを選択」する形式である。
 解答時間は2時間半、時間的に余裕があるので全問に対して解答する。解答しながら、問題文の先頭に、難易度を評価して「◯✖️△」をつけていく。選択肢を解答用紙に転記するとき、まずは「◯」をつけた問題を転記して、選択数が足りなければ、△をつけた中から最も自信がある解答を転記していく。
 途中、周りからは、コツコツという音が聞こえてくる。解答を選択した数が規定の数とあっているか、机上で数えているのである。もしも、規定の解答数を超えてマークをつけた場合は、減点の対象となるのだ。
 
 一般に、建築を学ぶものは電気理論に弱い。と思う。まず、インダクタンスやらファラデーの法則など、電気理論は目に見えない現象を捉えないといけない。構造力学は直感的な物理現象だからイメージしやすいのだが、電気理論はイメージが掴みにくいのである。実際に過去問を解いたとき、電気理論の点数が取れず、かなり焦った。しかし、2級の試験範囲はそれほど広くないので、克服するための時間はそれほど必要ではなかったのである。
 
 午後の試験は筆記式である。5つの問いに答える。
1)自らが携わった電気工事について、問題点と解決策を解答する。
2)電気工事に関する用語リストの中から2つを選択し、施工管理上の注意点を記述する。
2-2)電力会社と需要家(電力供給を受ける側)の接続部分の受電設備の名称もしくは機能について答える。
3)ネットワーク工程表の所要工事日数などを算出する。
4)発電システムや電設部材、工事に関する用語を書いたリストの中から2つを選択し、それらの技術的な説明を記述する。
5)建設業法、労働安全衛生法、電気工事士法、それぞれについて短い解説文があり、誤った語句を指摘し訂正する。
 
 全体的に、さほど難易度は高くないと思った。問題集と参考書を購入し、1ヶ月ほどの学習で合格点を取れるのではないか。とくに、建築学を学習しているものにとっては取得しやすい資格ではないだろうか。管轄が経産省ではなく、国交省であるため、どちらかというと建築寄りの知識を試す問題が多いのだ。
 
 合格発表は来年の2月3日である。おそらくは受かっているであろうことを願っている。
 
2級電気工事施工完全攻略―学科+実地試験対応―

2級電気工事施工完全攻略―学科+実地試験対応―

 

 基礎学習のためこの参考書を使った。実地試験についてもある程度まとまっているが、実際の問題用紙は添付されていないので、回答のイメージがつかみにくい。私の場合は試験の実施団体である「建設業振興基金」のホームページから過去問をダウンロードして対応している。

 

最速合格!2級電気工事施工管理技士試験 学科 50回テスト (国家・資格シリーズ 251)

最速合格!2級電気工事施工管理技士試験 学科 50回テスト (国家・資格シリーズ 251)

 

 自分の弱点と思われる電気理論をカバーするために購入。全部で50回分を分野別に分けて掲載しているので、特定分野を学習しやすい。1回ごとに回答と解説が載っている。1回分は7問から8問を2ページに掲載し、次の2ページで回答と解説を掲載。使いやすい問題集だと思う。