一級建築士資格独学散歩道

一級建築士資格取得までの道のりを散文的に綴ります。

一級建築施工管理技士の実地試験勉強中

 今年もまた一級建築士学科試験は敢え無く敗退したのであった。しかし、先日結果通知が届き結構複雑な気持ちになってしまったのである。合格基準点は87点。通念に比べかなり低い。そして私の得点は83点、さらに低いので結果不合格である訳だが、残り4点足りなかったということである。受験直後は合格基準点を90点と予測していたため、今年も去年と得点力が伸びていないと思っていたのだ。実際そうではなく、僅かながらであるが向上していたのである。

 

 さて、前回の記事で、来年に向けた学習を直ぐに開始すると述べていた。恥ずかしながら、まだ全く手をつけていないのである。その代わり、と言っては言い訳になるのだが、一級建築施工管理技士の実地試験対策に取り組んでいる。もしかすると、来年は一級建築士と並行して一級建築施工管理技士を受験しようと思っている読者も知るかもしれない。そこで、今回は一級建築施工管理技士実地試験の概要について紹介しようと思う。
 さて、最初にここで一級建築施工管理技士って何者?という方に向けて、この資格の概要を述べておきたい。まず、この資格を持つことこで、監理技術者という施工上の権限をもつ資格を与えられる。この役割は建築基準法ではなく、建設業法に記載されおり、ある一定程度の規模を持つ工事現場では、この監理技術者を配置(その現場を担当し施工技術に関する指導などを行う)する必要がある。すなわち、施工業者が監理技術者を配置させない場合、摘発されたり国交省の指導が入ったりする訳である。したがって、最近はこの監理技術者資格を持つ人は巷で引っ張りだこなのである。因みに、監理技術者資格の付与は工種ごとに管轄が異なる。一級建築施工管理技士以外に、一級電気施工管理技術士、一級管工事施工管理技術士などがある。そして、一級建築士はいくつかの工種での監理技術者資格を持つことができる。ただし、一級「建築」施工管理技術士よりは対象工種が少ない。
 ところで、一級建築士試験では5科目ある。そのうちの施工が、この一級建築施工管理技術士の試験問題と重複する。であるから、一級建築士の学科試験を学習していれば、一級建築施工管理技士の学科試験については場合によっては学習時間を極限まで減らしても合格可能だと思う。しかし、実地試験はそうではないようだ。なにしろ全問筆記試験なのである。つまり、正誤の判断ではなく、言葉の意味や手順、方法などを文章で説明する能力が問われるのである。
 この試験は、他のカテゴリーの資格試験でいうと、IPAが主催する情報処理技術者試験の上位資格が該当する。専門性を加味した難易度についてもおそらく同程度ではないだろうか。
 では、一級建築施工管理技術士試験の概要をみてみよう。試験は3時間で回答する筆記試験である。設問は以下の8ブロックに分かれている。以下の説明では文字数を記載しているがあくまでも参考文字数である。IPA試験のように記入欄にマス目があるわけではなく、文字数の制限は明記されていないのである。
 
問題1.施工経験記述
 「効率化」「建築副産物対策」「品質管理」の3つのうちいずれかが出題のテーマとなる。これらの課題に対する対策の実例を具体的に記述する。(80文字×4題)×2つの事例。別途単独の具体例80文字×2題。
問題2.仮設・安全
 「災害防止策」「仮設物の配置計画」のどちらかのテーマで出題される。通常は年次で交互に出題。これらの留意点または検討事項を具体的に記述する。(60文字×3題)×2つの事例。
問題3.躯体施工
 出題形式が「留意事項を記述する問題」と「間違いを修正記入する問題」2パターンあり、年次で交互に出題される。工種は「土工事」「地業工事」「鉄筋工事」「コンクリート工事」「鉄骨工事」などである。
問題4.仕上げ施工
 問題3と同様に出題形式が2パターンあり年次で交互に出題される。工種は「防水工事」「タイル工事」「屋根及び樋工事」「左官工事」「建具工事」「内装工事」などである。
問題5.施工管理
 バーチャートによる工事工程表が記載され、工程の作業名記入、穴埋めおよび修正をする。パズル的要素の強い問題である。
問題6.法規
 主に「建設業法」「建築基準法」「労働安全衛生法」から1題ずつ計3題出題される。1題の文章に2つの穴埋め箇所があり、合計で6つの穴埋めを行う。
 
 
 実は先週「一級建築施工管理技術試験対策講座」に出席してきた。受講後のそれぞれの設問に対する対策について解説があったので、独断と偏見の解釈によって説明する。
 
問題1.施工経験記述
 設問にマッチする施工経験があればよいが、実際には専門工事業が殆どであるから、そうそう回答内容がはまる施工経験というのはない。実際小職は内装と設備工事しか経験がないので建築副産物対策というのは経験がないのである。この状態で試験に望めば記述に相当時間をかけてしまう。であるから、まずは経験をある程度創作し、準備する必要がある。今年の出題テーマは「工程の合理化」ということであったので、まずはこのテーマに沿った回答例の中から自分の経験とミキシングした回答例を準備し、それを3回くらい書写すればよいだろう。念のため他のテーマについても回答例だけは準備しておく。
問題2.仮設・安全
 今年度の出題テーマは「仮設計画」の予定であるらしい。過去問の回答例をひたすら書写する。
問題3.躯体施工
 今年度の出題形式は「留意事項の記述」であるらしい。これも過去問の回答例をひたすら書写する。
問題4.仕上げ施工
 今年度の出題形式は「語句等訂正」であるらしい。過去問を解き要所を理解する。
問題5.施工管理
 過去問を解いてある程度のパターンを理解する。また、実際に工程表を書いてみる(つまり書き写してみる)。これによって、実際の工程を想像しながら必要な前後関係などを把握するのである。
問題6.法規
 まずは過去問を解いてパターンを理解する。周辺知識を蓄える。
 
 なお、実地試験については講座を受講しておくべきだと思う。小職は「地域開発研究所」の講座を受講したのであるが、念のためにCIC日本建築情報センターの講座も受講しようと申し込んだ。ところが、その後送付されてきた教材が「地域開発研究所」発行のまさに同じ教材であったために慌ててキャンセルした覚えがある。講座の回数は双方とも少ないので、どちらかの講座を受講するとよいと思う。