一級建築士資格独学散歩道

一級建築士資格取得までの道のりを散文的に綴ります。

一級建築施工管理技士の実地試験を受けてきました

 本日は雨の中を明治大学和泉校舎で行われた一級建築施工管理技術士の実地試験を受けてきた。
 明大前駅というのは京王線がクロスするいわば利便性の高い立地でありながら、いまだに下町の趣を残す町なのである。その名前の通り、明治大学があるのだが、明大前駅から明治大学までの道程には首都高という構造物が立ちはだかるのであった。
 試験日である10月15日(日曜日)11時半、明大前に到着した私はまずは一服するべく喫茶店を探し、ドトールの2階に着席するのであった。目の前にはなぜか明大方面に向かう人々の長い列ができていた。試験開始まではまだ1時間以上にあるのにこの歩道からはみ出さんとする群衆の列は異常ではないか。しかし、ドトールを出て200mほど群衆に交じり進むとその原因が分かったのである。駅から明治大学までの途中には首都高があり、そこには高架橋という金属質の川がある。対岸まで到達するためには歩道橋という現代の橋を渡らなければならなない。その歩道橋がボトルネックとなり、群衆をせき止めていたのである。しかも、一級建築施工管理技術士試験と同時に宅建資格の試験も実施しされているらしい。双方都市計画にも関係する試験だけに、この明大前の動線計画がいけていない件につては議論にならないのだろうかといぶかってしまう。
 それはさておくとして、実地試験といっても工事現場を実地でシミュレーションする試験ではない。要するに筆記試験である。そしてそれは私の得意な分野なのであったりする。この時ばかりはブログを書いていてよかったと思ってしまう。文章を綴るということは実はメディアを選ばない。だからこそ人類はローマ史以来この文章という力によって統率され文明を育んできたといえなくもない。文字としての価値は活字も筆記も意味論的にはある意味同じである。
 また話が横道にそれてしまった。閑話休題である。前回説明したように、一級建築施工管理技術士の実地試験は全部で6問ある。1問目がもっとも比重が大きく、施工経験を400文字程度にまとめて論述する試験である。
 私も実際の試験の解答用紙を見たことがなかったのである。今回初めて目の当たりにした。この実地試験の解答用紙は両面印刷になっていて、表面すべてが第1問目の解答欄なのである。つまり、第1問目の比重はおろらく40%から50%程度と思われる。そして裏面が第2問から第6問までの解答欄である。
 全般的に今年度の試験は私にとっては回答しやすい傾向にあった。通常、第2問から第4問までは記述式もしは誤記訂正の問題が交互に出題される。今年度は第2問と第3問の3問中2問が記述式であった。記述式であれば何とかなるものなのである。デジタルでなくアナログなので、なんとなくの形にできてしまうのであった。
 
それでは、第1問から6問までの今年度の傾向をまとめてみたいと思う。
 
第1問 予想通り、施工の合理化に関する問題。しかし、解答欄は一つの事例に対して次の3項目を回答する必要がある。
①原因とその措置、②品質の維持と注意点、③合理化の理由
用意していた回答を少しアレンジしただけで回答できた。特に以下の回答は事前のサンプル回答添削で褒められたので回答概要を掲載しておきたい。
①工種または部位など
 内装工事
②施工の合理化が必要となった原因と実施した内容
 事務所内改修工事において、壁面の墨出しにあたり、床タイルカーペットの撤去前に新設壁面の墨出しを行うため、床面ではなく天井面に墨付けを行った。
③実施する際に確保しようとした品質と留意事項
 現状ではレーザー墨出し器を使用することで天井面においても高い精度で素早く墨付けを行うことができるが、使用方法を間違えると精度が下がりまた時間がかかることもあるため、事前に使用方法を確認する。
④実施したことにより施工の合理化ができたと考えられる理由
天井面に墨付けを早い段階で行うことで、照明器具、監視カメラと壁面との取り合いを事前に確認することができ、手戻りを減らすことができる。また、床面に墨付けをした場合は歩行により墨が消えることがあるが天井面であればその心配はない。
 
 実はこの回答、実際に私が担当した現場で天井に墨が打ってあったのだ。自分が指示したわけではないのだが、なるほどと思った。実体験は文章にしやすい。
 
第2問 仮設計画の計画上の注意点をく述する設問、回答の対象は
①吊り足場、②起状式(ジブ)クレーンタワー、③仮設ゴンドラ
それぞれの題材が多少特殊かもしれないが、②は既出である
 
第3問 躯体回りの施工上の注意点
①既成コンクリート杭の支持力の確認方法
②バーサポート又はスペーサー設置の留意点
コールドジョイントの発生防止の留意点
④鉄骨への耐火被覆施工上の留意点
 
第4問 誤記抽出訂正問題。新しい問題が出たので、これは結構むずかしかった。
①改質アスファルト防水工事
②タイルの検査
③金属板葺き屋根工事
④金属製手すりの膨張率
左官工事における吸水調整剤
⑥ステンレス角出し曲げ加工
⑦アクリル樹脂系非水分散形塗料(NAD)
⑧フリーアクセスフロアへのタイルカーペット張り
 
第5問 講習を受けた際に講師が「出ない」と言っていた「ネットワーク工程表の問題」が出題された。一級建築士試験ではネットワーク工程表がよく出題されるので、そちらの知識を流用することで何とか回答できた。
 
第6問 法規
法規については結構力を入れて学習していた。半分くらいはあたっていると思う。いや正解であってほしいという願望。
 
 下馬評では60%の正答率で合格とのことであるが、いかんせん記述式なので実際の点数は測りにくい。しかし、記述式の問題については、極力滅点のないように回答したので、7割近くは得点できていると思う。問題は第4問の正誤記入と第6問の法規の回答である。実際に試験は水物であり、往々にして大丈夫と思っていたら落ちていたりする。ただ、今年の試験は第2もと第3問が記述式であったので、私にとっては有利であった。まあ力は出し尽くしたのでおそらく大丈夫だと思うのだがはたして・・・。結果は2月に判る。